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実施事業

田んぼダムの取り組みについて

ちょっとした工夫で誰にでもできます!みんなで取り組みましょう!


田んぼダムとは

水田の落水量を抑制し、水田に降った雨を少しずつ排水することで排水路の溢水を防ぎ、転作作物や宅地を水害から守ろうという取り組みです。

白根郷で田んぼダムを行う意義

近年、集中豪雨が増加傾向にあることが気象庁によって報告されております。このような中、白根郷のような低平輪中地帯で排水を機械によって行っている地域においては、洪水被害が拡大する可能性があります。洪水被害から宅地や転作田などの農地を守るためには、河川の排水量の集中を避ける必要があります。広大な水田地域から雨水をゆっくり排水することにより、大きな洪水軽減の効果が期待できます。

取り組み方法

基本は、水田からストレートに排水しないで、調整して少しずつ排水することです。様々な方法がありますが、昨年度、新潟大学と実験し白根郷の排水マスに適した落水調整方法を考案したので紹介します。
田区排水マスの場合
排水マス 堰板の片側に咬ませをし片方を浮かせ三角形状の開口から排水する。片側板を浮かせる高さは、40aで27mm、30aで20mm、20aで13mmを推奨します。

この落水調整方法の利点として次の7点が挙げられます
  1. 大雨時に大きな落水量抑制効果がある
  2. 過剰な湛水による畦畔越流を避ける程度の流出量を確保できる
  3. 少量の降雨の場合には無調整と同程度の流出量が確保でき、通常の水管理に支障がない
  4. ゴミ詰まりによる流出口閉塞が起きにくい
  5. 普段使用している堰板が使用できる(板幅を少しゆるく調整)
  6. 100mm湛水から、ほぼ24時間で落水する
  7. 少しの工夫で身近にあるもので調整できる
このことから、本年度より片咬ませ板型調整装置を製作し普及を図る予定です。
=調整金具取扱い方法=
1、田面高の板に面積に見合う数字の部分を排水マス溝に合わせ金具をセットする 調整金具取扱方法 2、溝に沿って金具の上に板を掛ける 調整金具取扱方法 ※この金具は新潟市「田んぼダム」利活用促進事業を活用して製作しました
パイプ排水の場合
パイプを径違いソケットで絞った場合の口径は、10aで呼び径25mm、20aで呼び径40mmとなります。身近にある板をパイプにあてがい落水量を調整することでも「田んぼダム」になります。他にも上げ水口で水田水位に余裕を持たせる事でも短時間の集中豪雨に効果があります。
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